さくらの山歯科クリニックブログ
2022年5月22日 日曜日
こんにちは。
雨の日が増えてきましたね。今年は梅雨入りが早いとか...
気温の差も大きいので、体調には気をつけて過ごしていきましょう。
今回は、むし歯のメカニズムについてです。
むし歯は、お口の中のむし歯原因菌が私達の食べた食物を分解して酸を出し、その酸によって歯が溶かされてしまう病気です。
むし歯の原因に「①歯の質」「②細菌(ミュータンス菌)」「③糖質」の3つの要素があります。この3つの条件が重なり「時間の経過」とともに、むし歯が発生します。
3つの原因をコントロールすることで虫歯を防ぐことができます。
①歯の質
歯の質は、お母さんのお腹の中で歯がつくられる時に個人差が出ます。人によりエナメル質や象牙質の状況で、エナメル質が強い・弱い、むし歯になりやすい・なりにくい、などの差が出ます。
乳歯や永久歯が生えたばかりの時は、むし歯になりやすいので特に注意が必要です。
②細菌(ミュータンス菌)
ミュータンス菌は球状が連なった連鎖球菌です。プラーク(歯垢)をつくり、歯の表面に付着します。酸をつくり出し、歯の成分であるカルシウムやリンを溶かして(脱灰)、歯を脆く弱くしてむし歯をつくりやすくします。
③糖質
食物に含まれている糖質(特に炭水化物と砂糖)は、ミュータンス菌が酸をつくる材料に使われます。間食が多い人や甘いものをよく摂る習慣があると、歯の表面が酸にさらされる時間が長くなりむし歯になりやすくなります。
むし歯になりやすい・なりにくいを左右する主な原因
1.歯に付着するプラーク量
2.むし歯原因菌の量
3.唾液の量
4.唾液の質(唾液に含まれる抗体)
5.歯の質(酸に溶けやすいか溶けにくいか)
6.食生活
7.遺伝
むし歯・歯周病予防のため、セルフケアや食生活習慣も大切になります。
定期的な歯科医院でのメンテナンスもおすすめします。
皆様のご来院をスタッフ一同お待ちしております。
投稿者 さくらの山歯科クリニック | 記事URL
2022年5月 9日 月曜日
お口がくさい!?強烈なニオイの原因とは?
こんにちは。院長の内山です。
爽やかな五月晴れが心地よい季節になりました。
気温も上昇し、日中は少し動くだけで、
汗ばむ日も出てきましたね!
さて、汗をかく季節になると
体のニオイが気になりますが、
気にすべきなのは体臭だけではありません。
口臭も気にすべきニオイのひとつです。
たかが口臭...
そう思われるかもしれませんが、
なかなか消えない口臭の影には
実は深刻な病気が隠れているかもしれません。
◆誰にでもある生理的口臭
皆さんは朝起きた時に、
お口のニオイが「くさい」と
感じたことはありませんか?
起きた直後やお腹が空いている時、
緊張している時などは
だ液の分泌量が減少します。
すると、お口の中に細菌が増えてしまい、
口臭の原因となる揮発性(きはつせい)の
「硫黄化合物(いおうかごうぶつ)」が
たくさん作られてしまうのです。
硫黄化合物は
野菜が腐ったようなニオイや
卵が腐ったようなニオイなどに例えられ、
悪臭と言われることも。
この悪臭こそが、
「生理的口臭」の正体です。
しかし、ニオイの強さは人によって異なるものの、
生理的口臭は、誰にでもある口臭で、
食事や歯みがきをすることで口臭は弱まります。
また、女性はホルモンの影響によって
お口のニオイが強くなることもありますが、
一時的に強くなるお口のニオイは
それほど心配する必要がありません。
気がかりなのは、次の「病的口臭」です。
◆治療が必要な病的口臭
口臭の中には治療が必要となるものもあります。
それが、病気によって発生する
「病的口臭」です。
原因となる主なお口の病気には、
・歯周病
・むし歯
・舌苔(ぜったい)
などが考えられます。
この中でも1番考えられる原因は歯周病。
歯周病は細菌の感染によって引き起こされる疾患で、
進行すると
歯を支えている骨が溶かされてしまうことも。
しかも、歯周病の原因となる細菌は、
嫌なニオイの元となる硫黄化合物を生み出します。
また、舌に白っぽいものが付着している場合、
それは「舌苔」という細菌のかたまり
の可能性もあります。
舌苔に含まれた細菌を放っておくと
病的口臭は、
より一層強くなっていくのです。
口臭の原因はそれだけではありません。
「むし歯」も原因のひとつになり得ます。
むし歯が進行すると歯に穴が空き、
神経が腐敗してしまうことがあります。
すると、「その穴に詰まった食べかす」や
「腐敗した神経」から
強烈なニオイが生じるためです。
◆お口のケアで口臭予防
口臭には様々な原因が存在し、
中には全身の病気が関係している場合もあります。
しかし、口臭の原因の80%以上は
お口の中にあるといわれており、
その原因を減らすには、
お口の中を清潔にすることが大切です。
歯ブラシとフロスや、タフトブラシなどを併用し、
お口の中の汚れを丁寧に落としましょう。
そして、ご自宅での歯みがきだけでなく
歯周病やむし歯の早期治療につながる
歯科検診も欠かせません。
私たちが行うプロフェッショナルケアと
皆さまが行うセルフケアの2本柱で、
お口のトラブルを防ぎましょう!
さくらの山歯科クリニック
〒350-2203 埼玉県鶴ヶ島市上広谷2-10MRビル1F
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