さくらの山歯科クリニックブログ
2020年1月25日 土曜日
歯周病と全身疾患
こんにちは!
今年は暖冬といわれてますが、それでも寒さが厳しいですよね。
インフルエンザや風邪などひかないように気を付けてはいますが、今、ニュースでは新型コロナウイルスの話題がすごいですね。
みなさんもしっかり防寒して感染対策もしっかりしてくだいね。
今回は歯周病と全身疾患についてお話させていただきます。
口腔内の疾患と全身疾患は全く別物と捉えてる方も多いと思いますが、最近では健康を扱うテレビ番組などでも口腔疾患と全身疾患の関係性を扱うことをよく目にするようになりました。
中でも、関係のある疾患として、心臓疾患、脳血管疾患、糖尿病、誤嚥性肺炎など色々あります。
1 心臓疾患、脳血管疾患
●狭心症、心筋梗塞
動脈硬化により、血管が狭くなったり塞がったりして心筋に血液が供給されなくなり死に至ることもある疾病です。
動脈硬化は、食生活の乱れや運動不足、ストレスなどの生活習慣が要因といわれていましたが、別の因子として歯周病の原因菌などの細菌感染がクローズアップされてきています。
歯周病原因菌なとの刺激により、動脈硬化を誘発する物質が出て血管の中にプラークと呼ばれる粥状の脂肪性沈着物が出来て血液の通る血管が細くなります。
その沈着物が剥がれて血の塊が出来ると、そこで血管が詰まったり、血管の細い箇所を塞ぎます。
●脳梗塞
脳の血管のプラークといわれる脂肪性沈着物が詰まったり、頸動脈や心臓から血の塊やプラークが飛んできて脳血管が詰まる病気です。
歯周病の人はそうでない人の2.8倍も脳梗塞のリスクがあると言われています。
血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、心臓疾患、動脈疾患予防のためにも歯周病の予防や治療はより重要となります。
2 糖尿病
歯周病は糖尿病の合併症の一つとして言われています。
糖尿病の人はそうでない人に比べて、歯周病にかかっている人が多いという研究結果も複数あります。
そして、歯周病になると、糖尿病の症状も悪化するということもわかりました。
逆に歯周病治療で歯周病が改善すると、糖尿病も改善していくこともわかってきています。
つまり、歯周病と糖尿病はお互いに良くも悪くも相互に影響を及ぼしているということです。
上記の疾患以外にも歯周病と関係性のある全身疾患はまだあります。
歯周病も生活習慣病の1つであり、しっかり口腔ケアをすることによって他の疾患の予防に繋がります。
口腔ケアのことや何か気になることがありましたら、当院スタッフにお気軽に質問してください。
皆さまの御来院をスタッフ一同お待ちしております。
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