さくらの山歯科クリニックブログ

2020年9月27日 日曜日

口臭

こんにちは。
秋の気配を感じるようになりました。季節の変わり目で、肌寒い日が増えてきましたね。寒暖差で体調を崩さないように注意していきたいですね。
今年は、ウィルス予防の為にマスクが手放せない状況ですね。長時間のマスク着用による肌トラブルなどもあるようです。口臭に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
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口臭に対する意識調査によると、93%の女性が他人の口臭を不快に感じたことがあると回答しています。また、普段携帯しているマウスケアアイテムは「ガム」「ミントタブレット」「キャンディー」などの食品・菓子類が多くを占めていました。しかし、これらは香りでマスキングするだけで、根本的な口臭の予防効果は期待できません。


口臭の原因を知りましょう。
食べ物や胃が悪いことも原因となりますが、その数はとても少なく、ほとんどがお口の中の汚れ(細菌群)や歯周病が原因です。
口臭は、細菌が私達の体にある一部のタンパク質から出てきたアミノ酸を材料にして硫化水素やメチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどのVSC(揮発性硫化物)というガスを作り出すことで発生します。また、歯周病原菌そのものが強い悪臭を発しています。

効果的なブレスケアとは?EDD4FC6C-6E7A-46BB-88FF-5AC20BF6D5B9.jpeg
お口の中の汚れ・細菌群を除去する
⚪︎歯磨き
⚪︎殺菌剤配合のマウスウォッシュでの洗浄
⚪︎舌クリーナーで舌の汚れを取る
唾液をたくさん出す
⚪︎よく噛んで食べる
⚪︎キシリトール入りのガムを噛む
⚪︎日本茶や砂糖の入っていない水分を摂る


歯周病のお口の中は、歯周病原菌と戦って死滅した白血球やリンパ球、破壊された歯肉の組織、死滅した細菌などが溢れています。これらはタンパク質でできており、ニオイの原料になるアミノ酸が増えてしまいます。しかも歯周病原菌はVSCをたくさん出す細菌なので、どんどん口臭がひどくなっていきます。
口臭が強いと感じたら、歯周病を疑って歯科を受診してみましょう。


スタッフ一同皆様のご来院お待ちしております。

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2020年9月13日 日曜日

唾液の働き

みなさん、こんにちは!
9月になってもまだまだ暑い日が続いてますね。ただ、朝晩は少しずつ涼しくなってきて秋の気配もありますね。

今回は唾液についてお話いたします。
まず、唾液とはみなさんもご存知のお口にある液体の事でツバともいわれます。
口腔内には唾液腺という液体を作り出す部分(耳下腺、舌下腺、顎下腺)があり、唾液腺開口部という所から口腔内に唾液が排出されます。
成人ですと、一日あたり1~1.5リットル程度排出されますが、30代をピークにして加齢とともに唾液量は減少していきます。
また、唾液の量は時間により変化します。食事中は増え、睡眠時に減ります。
一般的には自律神経(交感神経と副交感神経)の働きによって、水分量や粘度が変化しているといわれます。
ですので、緊張したりすると口が乾いたり、逆に食事中などは唾液が増えるのはそのためです。
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そんな唾液には、口腔内の健康を保つ為にとても重要な役割があるのです。
唾液には色々な作用があります。
・消化作用
・保護作用
・自浄作用
・殺菌 抗菌作用
・緩衝作用
・再石灰化作用
・排出作用
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加齢とともに減少する唾液ですが、唾液が減るとどんな事が起こるかというと
・虫歯になりやすくなる
唾液には、まず歯の表面に付いた食べかすなどを洗い流す働き(自浄作用)があり、虫歯の原因菌が作り出す乳酸を中和する作用(緩衝作用)があります。
虫歯は、この乳酸が歯を溶かして起こり、唾液が減ると乳酸を中和する働きが低下します。
そして、唾液には、カルシウムやリン酸などの無機質が含まれ、乳酸が歯を溶かしはじめた初期の虫歯の前段階の状態であれば、この無機質成分のおかげで歯の表面を修復すること(再石灰化作用)ができ、唾液が減るとこの働きを失い虫歯が進行しやすくなります。

・歯周病になりやすくなる
唾液の持つ抗菌作用には、歯周病菌が増えないようにコントロールする働きがあり、唾液が減ると歯周病を進行させてしまうことになります。

・口内炎になりやすくなる
口腔内には、頬や舌、唇などの軟らかい軟組織という部分があり、この軟組織の動きを滑らかにする潤滑剤の役割があり、擦れて傷付いたりするのを防ぐ作用(保護作用)があります。
唾液が減少すると、この軟組織を保護する力が低下しますので、傷付きやすくなり口内炎を起こしやすくなります。


このように、簡単な説明ではありましたが、唾液には口腔内を守るためにさまざまな役割があるのです。
唾液をたくさん出すためには、水分補給をしっかりし、食事はしっかり噛むことが大切です。
あとは、舌をお口の中で動かして粘膜のマッサージをすると唾液が分泌しやすくなります。
ただ、どうしても加齢に伴って唾液の量は減ってしまうので、それらを補うためにもしっかりと口腔ケアを行い、いつまでも美味しく食事が出来るようにしていきましょう。
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歯の事だけではなく、お口の中の事で気になることなどありましたら、お気軽に歯科医師、歯科衛生士に聞いてください。
当院スタッフ一同、みなさまの御来院をお待ちしております。

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